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佐藤 祐理子, 荻野 陽輔, 佐野 智一
p.
2-3
発行日: 2023/03/24
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
本研究は、ガスメタルアーク溶接における自由移行形態の遷移挙動に注目し、代表的な溶滴移行駆動力である表面張力・電磁力の定量的な評価を目的とする。純鉄および純アルミニウムワイヤを用いて溶滴移行観察を実施した。その結果、溶接ワイヤの表面張力係数ならびに電気伝導率はそれぞれの表面張力・電磁力の強さを決定し、それらの値が小さいほど溶滴が伸長する傾向があると明らかにした。
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田代 真一, Ngoc Quang TRINH , 菅 哲男, 田中 学, 柿崎 智紀, 山崎 圭, Anthony B Murphy , ...
p.
4-5
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
アルゴンガスを用いたメタルコアードアーク溶接における溶滴離脱機構を数値シミュレーションにより明らかにした。
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野口 昂裕
p.
6-7
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
CO
2溶接においてスパッタの発生を抑制する事は,ワークの品質向上や後工程で作業時間を短縮する上で,非常に重要であるが,溶融池の振動が大きくなるグロビュール移行では,微小短絡によりスパッタが発生し易いことが問題となっている.本報告では,溶融池の振動を抑制するアーク期間中の溶接制御を開発し,スパッタの抑制効果について検証した.
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酒井 徹, 川本 篤寛, 濵本 康司, 松岡 範幸, 中川 龍幸
p.
8-9
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
昨今、地球環境への配慮として脱炭素化・省エネ化が世界的に進められている。製造業においても製造中に排出される二酸化炭素の削減や使用する電力消費の削減に取り組んでいる。溶接法の開発においても、脱炭素化・省エネ化を進めていくことが重要となっている。そこで、本研究では、溶接プロセスにおける脱炭素化・省エネ化に向け、低入熱で溶接加工が可能な入熱制御技術の検討を進めた。その内容について報告する。
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田辺 祥大, 兵間 賢吾, 長船 亮司
p.
10-11
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
エネルギープラントの大型部材に使用される高強度ステンレス鋼の厚板溶接においては,高い溶着速度だけでなく,PWHT後に一定のじん性を有することが求められる。そのため,SAWやGMAWの適用が困難となり,吸収エネルギー確保のために溶着速度の低いGTAWを選択せざるを得ない可能性がある。そこで,高い吸収エネルギーと溶着速度が得られる純Ar-MIG溶接を適用し,その溶接性および機械的性能を調査した。
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竹中 啓輔, 藤尾 駿平, 西田 圭佑, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕
p.
12-13
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
電気特性の良い純銅の高精度かつ高効率な溶接法はEV等のエネルギー効率向上に繋がる加工技術である。局所過熱が可能なレーザ溶接に着目すると、銅は吸収率の光波長変化が大きい材料であるため波長が溶接に与える影響を明らかにする必要がある。本研究では高出力な近赤外線ディスクレーザと青色半導体レーザを用いて純銅のビードオンプレート溶接試験を行い、溶接モードごとに光波長が入熱効率に与える影響を調査した。
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藤尾 駿平, 栗田 喜章, 竹中 啓輔, 水谷 正海, 佐藤 雄二, 井藤 里香, 塚本 雅裕
p.
14-15
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
近年自動車の電動化に伴い, 高い電気伝導率を有する純銅のレーザ溶接に対する需要が高まっている. しかし純銅のレーザ溶接では, 形成されるキーホールの挙動が安定せず, 溶接挙動が不安定となる. そこで本研究ではレーザのプロファイルを変化させて純銅の溶接を行い, X線透過観察法を用いて溶接中のキーホールの観察を行った. その結果, レーザのプロファイルが溶接中のキーホールおよび溶接の挙動に与える影響を明らかにした.
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中村 元紀, 山本 元道, 奥島 基裕, 猿渡 周雄, 水本 学, 小関 裕真
p.
16-17
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
本研究では, 高出力半導体レーザとホットワイヤ法を組み合わせることで,厚鋼板の高能率1パス立向き溶接合技術の開発を行っている.本報では,母材に9%Ni鋼,添加ワイヤにNi基合金を用いた場合の適正溶接条件について検討した結果を報告する.
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沓名 宗春
p.
18-19
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
本研究は,最近注目されているワブリングレーザ溶接の基礎研究として、SPCC 鋼、SUS304鋼およびA6022アルミニウム合金を3kWシングルモードのファイバーレーザ装置に3Dスキャナーを取付けて、各種溶接条件でワブリングレーザ溶接したときの溶接ビードについて調査した。その結果、ワブリングによるキーホールの挙動と溶込み形状の関係が確認された。また、ワブリング条件と凝固組織の関係なども確認された。
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沓名 宗春
p.
20-21
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
切削バリなどを自動的にレーザバリ取りする方法として、試作した同軸2重シールドノズルを3kWシングルモードのファイバーレーザ装置に取り付けて、各種条件で各種金属の バリ取りを行った。その結果、バリを持つエッジをレーザで溶融して高速ガス噴流で溶融池表面を成形することで、滑らかなエッジを成形させることでバリのないエッジがいずれの金属でも得られることが確認された。
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水口 佑太, 吉田 徳雄, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕
p.
22-23
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
Ti合金は高い比強度や耐食性等の優れた特性を有しており、選択的レーザ溶融法(SLM)による高自由度の3D造形によるアプリケーションの拡張が期待できる。SLMは造形物下層への熱影響により異方性が生じるため、熱処理等の後加工プロセスが必須である。そこで、レーザを時間的に制御することで入熱量を精密にコントロールし、投入熱量が材料組織に与える影響を明らかにした。
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福本 学, 多田 直哉
p.
24-25
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
自動車車体の強度や剛性の向上を目的に短ピッチで抵抗スポット溶接する場合、分流によるナゲット径の狙い値未達やそれに伴う接手強度の低下が懸念される。分流の影響を簡便に評価するため、1既溶接点を有する2枚板組を対象に分流回路の理論モデルを構築した。本モデルの応用として、既知の単点ウェルドローブから任意の距離に既溶接点がある場合のウェルドローブを机上予測し、実験結果と良好に対応する結果を得た。
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後藤 崇志, 奥田 真三樹, 和田 尭
p.
26-27
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接の継手強度は、溶融部の溶接径と関係があり、重要な品質検査項目の一つである。この検査手法には、人手によるタガネ検査が一般的であり、コストおよび正確性の面で課題がある。そこで、溶接中の溶接波形情報をもとに、溶接径を予測する機構を溶接現象の可視化、機械学習をもとに検討した。発表では、本手法を従来の熱量による予測手法との比較で議論する。
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藤田 慎之介, 山根 敏, 三宅 彩香, 安田 功一
p.
28-29
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
張力負荷スポット溶接の数値モデルを構築し,ナゲット形成への影響や残留応力の発生箇所を数値シミュレーションにより解析する.実際の溶接を行った結果と解析結果の比較を行い,数値モデルの妥当性を評価する.
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相原 巧, 釜井 正善, 森貞 好昭, 藤井 英俊, 宮内 貴章, 長谷川 慎一
p.
30-31
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
三枚重ねのスポット溶接では、二つの界面を同時に溶接する必要があるため、二枚重ねの場合と比べ接合条件の決定や高強度での接合が困難であることが知られている。そこで本研究では、SPCC鋼板および高張力鋼板を含む三枚重ねの板組に対し、固相抵抗スポット接合を検討し、適切接合条件、継手の組織及び機械的性質を詳細に調査した。
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ハイショウ , 王伝智 , 山根 敏, 中村 敬人, 木下 雄太, 石崎 圭人, 永井 卓也, 岡部 俊明, 武田 裕之
p.
32-33
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
初層片面v開先溶接において、溶接溶融池の溶込みが重要である。溶接条件を一定で溶接を行った場合、ルートギャップが変動すると良好な結果が得られない。そこで、CMOSカメラにより溶接溶融池を撮影し、その画像から溶込みを推定することを試みた。ここでは、その推定に画像識別に有用な深層学習を用いた。ギャップ変動に対して、溶込みの推定結果から良好な溶接結果を得るように、溶接速度の制御を行った。
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伊藤 廉太郎, 山根 敏, 松谷 和哉, 羅羽西
p.
34-35
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
パルスMAG溶接において, 品質の確保には溶接中の開先のルートギャップ情報が重要であり, リアルタイムでの検出が望まれる. 本研究では, 種々のルートギャップにおける溶融池画像を収集し, これらの画像に深層学習を適用してギャップ識別を試みた. 具体的には, CMOSカメラによりパルス溶接のベース電流時に溶接前方の明瞭な溶融池画像を撮影した. 撮影方法を検討し, 深層学習に適した画像を得て, ギャップ識別を行った.
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伊地知 貴春, 陸吉東 , 山根 敏
p.
36-37
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
プラズマ溶接は,高電流密度により6㎜程度の板厚に適応でき,他の溶接に比べて品質がよい。本研究では,溶融池におけるキーホールの状態識別を行うために教師なし学習の適用を試みた。基礎実験として,異なる溶接条件で実験を行い,収集された溶融地画像に教師なし学習を適用し,画像分類を行った。具体的には,K-meansを用いてキーホールが正常の場合,溶け落ちが生じる場合,およびキーホールが生じない場合の三分類で識別した。
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藤原 康平, 津山 忠久, 小谷 祐樹, 野村 和史, 棚原 渉
p.
38-39
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
鋼床版構造におけるUリブとデッキプレートの縦方向溶接継手において、Uリブ板厚方向の溶込み深さは板厚の75%以上を確保する必要がある。そこで、深層学習を用いて溶接中の溶融池周辺画像から溶込み深さを推定する手法を検討した。深層学習モデルの検討および学習させる画像のデータ数、画角や露光、電流電圧波形の利用など種々検討を行い、溶込み深さ推定精度に与える影響について調査した。
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吉本 達也, 尾﨑 圭太, 河田 純一, 古川 尚英, 矢野 猛
p.
40-41
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
溶融池画像認識を用いた溶接自動化に関する研究が盛んに行われており、自動溶接における画像認識技術の有用性が示されつつある。しかし、種々の外乱が画像認識精度、および溶接そのものの安定性を低下させるという問題があり、安定した自動溶接を行うために解決すべき課題となっている。そこで、本発表では母材間の目違いや、開先に付着した酸化被膜などの外乱による異常状態を検知する手法を提案する。
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-
中西 省太, 田辺 祥大, 渋川 文哉, 野々村 将一, 小椋 優
p.
42-43
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
本実証では、溶接時の映像、溶接音、電流・電圧といったデータを取得し、データフュージョン技術を用いて統合・同期させる。そして、そのデータをローカル5G技術を用いて「高速大容量」「高信頼・低遅延」で転送するシステムを構築した。本報では構築したシステムを用いて、リアルタイムに遠隔溶接指導を行った結果について報告する。
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-溶接士の溶接中の挙動計測による技量分析-
野々村 将一, 中西 省太, 田辺 祥大, 松尾 優太郎
p.
44-45
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
日本国内では少子高齢化に加え、熟練溶接士の減少が進み、短期間で技量を向上させるための効率の良い技能伝承の方法が求められている。今回、技能訓練に活用することを目的とし、溶接中の溶接士の視界の映像やトーチ先端軌跡等の動作を計測するツールの開発と解析手法の検討を実施したので紹介する。
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柳樂 知也, 中村 照美, 木村 隆, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 青木 祥宏, 山下 享介, 藤井 英俊
p.
46-47
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
溶接固有の凝固現象として、溶融池からの柱状デンドライト成長過程において発生するストレイ結晶や液相の揺動によって発生する周期的なリップル偏析が知られている。本研究では、オーステナイト鋼を対象として放射光X線イメージングを利用したビード部でのデンドライトの成長過程のその場観察により、ストレイ結晶の有無やリップルの形成挙動について調査した。
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幅田 真史, 王文達 , 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
48-49
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
高温割れは構造破壊の起点となる可能性がある重大な溶接欠陥であり,その発生を予測・防止することは非常に重要と言える。溶接高温割れは,溶接金属の溶融・凝固に伴う冶金学的な因子と周囲の変形や拘束により生じる力学的な因子により生じる現象である。本研究では,熱伝導解析を用いて得られた温度勾配から,溶接金属の凝固過程における柱状晶の凝固成長方向を予測する簡易解析手法の適用性に関する検討を行う。
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佐原 直樹, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
50-51
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
溶接凝固組織は,相変態の有無に関わらず最終的な溶接金属組織に大きく影響を与える.また,凝固組織の時間変化,空間変化により溶融凝固中の凝固偏析挙動が決定付けられる.本研究では,熱流体解析により溶融池形状ならびに溶接部の温度履歴を取得した後,確率論的方法であるモンテカルロ法を用いて各溶接条件における凝固組織を予測した.その後,実際の溶接部のマクロ組織と比較することで予測結果の妥当性について確認した.
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侯雨陽 , 門井 浩太
p.
52-53
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
The primary ferrite was refined by MgAl
2O
4-TiN in the weld metal of austenitic stainless steel with FA mode. The effect of refinement on austenite formation and microstructure evolution was investigated.
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-凝固割れ感受性の統一評価に向けた研究(第1報)-
山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
54-55
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
バレストレイン試験の評価指標に関しては未だ明確化されておらず,凝固割れ感受性を正しく評価するには,評価指標の意味を明らかにする必要がある.そこで,バレストレイン試験に対してその場観察を実施することで実験結果を高精度に整理し,これまでのバレストレイン試験の整理結果と比較を行った.
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-凝固割れ感受性の統一評価に向けた研究(第2報)-
山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
56-57
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れは,高温延性曲線により割れ発生挙動が説明されるが,未だその評価にいたれていなかった.本研究では,高温延性曲線をバレストレイン試験ならびに拘束緩和式U型高温割れ試験を用いて,正しく評価した実験結果に基づき,凝固割れ感受性評価の際に重要な評価指標に対して考察した.
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濵名 亮佑, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸, 阿部 大輔, 渡辺 康介, 松岡 孝昭
p.
58-59
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
Inconel 713LCとStellite 31の異材溶接部において割れが生じた.割れの破面解析を実施し,主に凝固割れが生じていることが明らかとなった.この凝固割れ抑制の為,凝固割れ感受性指標の一つであるBTRに対する理論的検討を活用し,異材希釈部組成を考慮した解析を実施した.理論解析より導出された固液共存温度範囲(TI–TC)を用い,凝固割れ抑制のためにStellite 31の最適化学組成を探索した.
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門井 浩太, 松本 幸弥, 千葉 浩行, 井上 裕滋
p.
60-61
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
これまでに金属積層造形過程で発生する凝固割れの感受性評価に対し,横型引張式高温割れ試験を新たに考案し,凝固割れの発生再現並びに割れ発生の臨界初期付加応力により割れ感受性を評価できることを見出してきた.本研究では,選択的レーザ溶融過程での積層造形条件と凝固割れ感受性の関係を調査し,積層造形条件に依存した組織形成過程の違いが割れ感受性に影響を及ぼすことなどについて報告する.
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-新規鉛フリー銅合金の開発-
渡邊 健太郎, 小野 裕貴, 山本 晃大, 坂根 雄斗, 藤田 大河, 石原 一宏, 岩崎 勇人
p.
62-63
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
従来の製品設計は流通材の使用を前提としており、選定できる合金系が限定的であった。本研究では、近年急速に発展しているレーザ肉盛(DED-LB)プロセスにおいて、複数成分系の溶加材を組み合わせて溶融池中で合金化するとともに、急冷凝固の特徴を活用し、材料×プロセスによる新機能性材料の創製を試みた。今回は、Cu-Sn合金系をベースにDEDプロセスで創製した合金の各種特性(組織、耐摩耗性など)を評価した結果について報告する。
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呂 志威 , 佐藤 裕, 鴇田 駿, ZHAO Yue , JIA Jinlong , WU Aiping
p.
64-65
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
ワイヤアーク積層造形で得られたマルテンサイト系ステンレス鋼造形体におけるワイヤ進行方向に対して平行および垂直な方向の引張特性に及ぼす積層位置の影響を調べた。造形体は主にマルテンサイトにより構成されているがが、積層体下部においては焼戻し軟化部がワイヤ進行方向に平行に存在する一方、上部においてはδフェライトが進行方向に垂直に存在するため、これらの変形挙動の違いに応じて、引張特性の不均一性が確認できた。
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星野 佑介, 小田 怜佳, Seong Min Hong , 山本 啓, 伊藤 和博, 馬庭 啓史, 阿部 真弓, 鈴木 正道, 北川 良彦
p.
66-67
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
化学組成を適正化したオーステナイト系ステンレス鋼溶接金属では,シャルピー衝撃試験中に加工誘起変態が起こり,吸収エネルギーと横棒出量ともに増加する傾向を示す.ただし,それら2つの関係は正の相関であるものの、そこから外れる試料もある.本研究では,その正の相関の最小,中間,最大を示す試料と,そこから外れる試料の試験前後の微細組織観察を通じて,吸収エネルギー及び横棒出量に寄与する因子を検討する
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-高強度鋼板のレーザ溶接割れに及ぼす影響因子の検討 第2報-
芦田 肇, 富士本 博紀
p.
68-69
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
自動車車体などへの高強度鋼板の適用は増加しつつあり、レーザ溶接が適用されるケースも増加しているが、レーザ溶接終端部のクレータを起点として、溶接線に沿って低温割れが発生するケースが報告されている。前報では、レーザ溶接部の低温割れ感受性に及ぼす鋼板の機械的特性と溶接金属硬さの影響を報告した。本報では、炭素量が0.45%以上のラボ試作材を用いて、低温割れ感受性の評価を行った結果を報告する。
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北口 大悟, 三浦 拓也, 椋田 宗明, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
70-71
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、径の異なるツールを用いて軽量化などの観点から適用範囲の広がっているAl合金薄板に対して摩擦攪拌接合(FSW)を実施し、攪拌部や熱影響部の縮小に有効であるツールの小径化が最適な接合条件範囲に与える影響を検討した。また、小径ツールを用いた際のFSW継手の機械的特性に与える影響について評価を行った。
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濵名 晃平, 前田 将克
p.
72-73
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
幅12mmの開口開先を設けた板厚5mmの6061アルミニウム合金に対して,同種材料の角棒をバルク材として外部供給しマルチパスによる摩擦攪拌接合を行った.得られた継手と同接合条件によるI開先突合せ摩擦攪拌接合継手との機械的性質および継手組織の比較を行い,マルチパスによる継手への影響について検討を行った.
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橋本 一輝, 前田 将克
p.
74-75
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
A2024の摩擦攪拌接合継手を作成し腐食による強度低下を検証するため8日間と16日間の腐食時間を設け塩水噴霧試験を行った.腐食させた継手から引張試験片を作成し試験を行った.8日間の腐食では腐食前の継手と継手強度の差異は見られないが,16日間腐食させた継手では約8%継手強度が低下した.継手強度が低下する原因について暴露面に発生する孔食に着目し孔食の分布や大きさ試験片の破断の様子などから明らかにする.
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山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊, ゴンウー , ハルヨステファヌス , 川崎 卓郎, 諸岡 聡
p.
76-77
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合(FSW)は接合条件により微細組織を制御できる。二相ステンレス鋼に対するFSWでは非常に微細な結晶粒が形成されるが、攪拌部における各相の変形挙動は明確でない。攪拌部の変形挙動の解明は、二相鋼の変形挙動の理解を深める上で役立つことが期待できる。本研究では、市販の二相ステンレス鋼に対して種々の条件でFSWを行い、形成された攪拌部における各相の引張変形挙動を変形中その場中性子回折法を用いて調査した。
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陳軾銘 , 山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
78-79
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
0.6C-2Si-1Mn鋼はオーステンパ処理によって、変態誘起塑性(TRIP)効果を利用した高強度かつ高延性な鋼となる。前報にて摩擦攪拌接合(FSW)により均一な硬度分布を有する継手が得られることを報告したが、母材破断には至らなかった。本研究では、FSWの接合条件に着目し、微細組織を制御することで、炭素含有量の多いTRIP鋼においても母材破断の達成を目指した。講演では得られた継手の微細組織と引張特性に関して議論する。
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三浦 拓也, 森貞 好昭, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
80-81
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
ボビンツール摩擦攪拌接合(BT-FSW)は垂直荷重をツール内部で打ち消すため、装置にかかる荷重を大幅に低減できる。しかし、プローブ部に引張の荷重がかかることから従来の鉄鋼材料のFSWで用いられるツール材料を適用することが難しく、鉄鋼材料への適用はほとんど報告されていない。本研究では、中心の貫通穴を水冷するSKD61製水冷ボビンツールを用い、冷延鋼板(SPCC)のボビンツールFSWを試みた。
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山本 啓, 山元 優士, 伊藤 和博
p.
82-83
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
WCツール摩耗を伴う摩擦攪拌プロセスにより鋼表層へ過剰にツール構成元素が固溶されると残留オーステナイトが生成され,これが引張変形時に加工誘起変態することで延性向上に寄与する可能性について前報で示した.本研究では,その加工誘起変態による疲労特性の向上も期待し,疲労き裂進展速度に及ぼす残留オーステナイトの影響について調査した.
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サリ モハメド , 森貞 好昭, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
84-85
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
The microstructure and mechanical properties of AA7075 and mild steel FSW joints was investigated. A joint with a tensile strength equivalent to the strength of the steel base metal was achieved.
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田中 努, 三木 隆生, 四宮 徳章, 木村 貴広, 中本 貴之, 根津 将之, 内田 壮平, 平田 智丈
p.
86-87
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
3Dプリンターによって造形した突起間に材料を充填することで、接合面の切削を必要としない鉄鋼とアルミニウム合金の異種金属摩擦攪拌接合技術の確立を目標とし、接合面の表面処理が継手強度に及ぼす影響を調査した。鉄鋼側接合面に、Au、Ag、Cu、Cr、Ni、Ni-P、Snのめっきを施し、接合を行った結果、AgおよびNiめっきにおいて、未処理材よりも継手強度が1.3から1.5倍高くなることを明らかにした。
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安井 利明, 中村 太一, 佐々木 俊輔, 森 達也, 廣澤 堅, 山口 修平
p.
88-89
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
FSWによるFe/Al接合では,接合時の荷重等により,接合ツールのFe側への切り込み量(オフセット量)が変動する可能性がある.よって,接合状態のモニタリングを行い,オフセット量を一定に保つ技術の開発が求められる.そこで,材料が破壊時に発生する弾性波アコーステックエミッション(AE)に着目した.本研究では,実施を想定してSPC270/A6061の薄板FSWを行い,AE信号によるオフセット量の検出について検討した.
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安井 利明, 野尻 浩之
p.
90-91
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合 (FSW)による異材接合法は,各種機械構造物の軽量化やマルチマテリアル化を実現する接合法として注目されている。 FSWでは,接合部材形状や接合条件により接合界面近傍の内部応力状態が変化して接合品質に影響を与えることが明らかにされている。そこで本研究では,FSWによるF e/Al の突合せ接合中の内部応力状態明らかにするため,光弾性法を用いた内部応力測定を行った結果について報告する。
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長岡 亨, 多田 真理, 萩野 智久, 安東 昌宏, 三輪 哲司
p.
92-93
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
A1050板材とC1020板材の突合せ摩擦攪拌接合を行い、得られた接合材に冷間圧延を施した。圧下率94%の圧延後、C1020の硬さは140HV程度に上昇した。150℃以上の温度で3.6 ksの焼鈍処理を行うとC1020では再結晶が生じ、硬さは60HV程度にまで低下した。また、150℃から300℃の温度範囲での焼鈍処理では、圧延により分断された界面化合物相の成長は抑制されることが分かった。
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Weihao Li, Peihao Geng, Ninshu Ma, Yasuhiro Aoki, Hidetoshi Fujii
p.
94-95
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
The current work studied the effect of different tools on the bonding strength of Al alloy 6061-T6 and CF/PA6 joint made by friction spot joining process. The heat transfer and fracture features are discussed.
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生田 明彦, 植松 美彦
p.
96-97
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
マルチマテリアル化の要求から優れた異種材料接合法が望まれている.そのため本研究では,摩擦攪拌点接合を用いて,機械的接合と冶金的接合の両方の特徴を併せ持つ接合プロセスを検討した.その際,第一工程の摩擦攪拌接合による機械的接合状態の形成および第二工程の摩擦攪拌接合による冶金的接合状態の形成条件について調査を行い,その有効性を明らかにした.
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海保 凪佐, 岩本 知広, 左近 隆介, 松田 朋己, 廣瀬 明夫, 武岡 正樹
p.
98-99
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
複動式摩擦攪拌点接合によるAl合金と合金化溶融亜鉛めっき鋼板の接合界面について、ツールの保持時間を変えたときの微細組織の変化を観察した。接合界面は3つの領域に分けられ、保持時間が増加すると、ショルダ外周部における反応相粒と亜鉛の巻き上げが安定化した。また、保持時間が1sから3sへと変化すると、接合界面における亜鉛の分布は広がった。TEMによる観察では、各領域の接合界面に形成されたIMCについて解析を行った。
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芹澤 久, 藤田 栄
p.
100-101
発行日: 2023年
公開日: 2023/07/10
会議録・要旨集
認証あり
複合サイクル腐食試験装置を用いて、高温多湿を模擬した乾湿・塩水工程による腐食促進下での重ね異材接合・接着継手の腐食疲労特性を計測し、中高温地域および室温・大気中において自然腐食環境下で計測した腐食疲労特性とを比較した結果について報告する。
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