溶接・接合技術は歴史が古く、用途に応じてさまざまな溶接法が開発され、 溶接設計学、溶接力学、
溶接冶金学、溶接機器工学の学術大系が構築されてきました。
しかし、エレクトロニクスを中心とした製品の小型化にともない、上述の 学問領域における「寸法効果」が無視できなくなってきたため、昭和58年(1983年)にマ イクロ接合研究委員会が設立されました。そして設立から40年が経った今、我々はまさに高度情報化社会を迎え様々な電子機器に囲まれて生活しています。
本研究委員会では、電子機器にとどまらず自動車部品、医療機器などの幅広い分野において、溶接、接合、
表面改質、切削などの加工技術のスケールダウンにともなって生じる課題について学術的知見に基づいた
情報交換を行っています。
委員長 福本信次
- 第148回開催案内をメール配信いたしました(2024.10.21)
- 2023年度マイクロ接合優秀研究賞 表彰式を開催いたしました(2024.5.24)
受賞者:⼩濱和之殿(地⽅独⽴⾏政法⼈ 京都市産業技術研究所)「接合後に⾼融点化する Si 基フィラーの材料設計とセラミックス⾼耐熱接合への応⽤」
受賞者:岸本貴⾂殿 ⽵内順⼀殿(⽥中貴⾦属⼯業株式会社)「パワーデバイスにおける接合材料の開発動向」
開催案内
第148回プログラムをご確認ください
開催日 2024年11月15日(金)10:30~
開催方法 大阪大学 医学・工学研究科 東京ブランチ
2024年度予定表
表彰について
1996年よりマイクロ接合研究委員会では表彰を行っています。
マイクロ接合優秀研究賞は各回の委員会終了後に提出される参加者からの推薦を基に選考委員会にて授賞者を決定しています。
年度始まり第1回目委員会に表彰式を実施し受賞者には賞状と副賞を授与しています。
賞の種類 | 授賞対象者 |
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マイクロ接合優秀研究賞 | マイクロ接合研究委員会および委員会が主催する関連シンポジウムなどにおいて発表された研究講演等で、マイクロ接合に関係した優秀で今後の発展が期待できる研究に対して授与する。 |
マイクロ接合功績賞 | 長年に渡りマイクロ接合研究委員会の活動、運営および発展に対する著しい貢献に対して授与する。 |
Mate優秀ポスター賞 | マイクロ接合研究委員会が主催するシンポジウムMa t e においてポスター発表された研究で, 優秀かつ今後の発展が期待できる研究に対して授与する。 |
歴代受賞者
今まで各賞を受賞された方々を一覧にしています(敬称略)
Mate
エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術シンポジウム
Symposium on Microjoining and Assembly Technology in Electronics 通称:メイト
1995年より毎年開催され25年以上続く非常に歴史あるシンポジウムです。委員からはメイトと呼ばれ親しまれています。
会場は第1回目開催1995年より、横浜市みなとみらい地区にあるパシフィコ横浜にて開催しています。
開催1日目終了後には懇親会を開催し参加者同士の交流や情報交換を行っています。
毎回400名を超える参加者が集う大規模なシンポジウムです。
スマートプロセス学会 エレクトロニクス生産科学部会と共同で実施しています。
ここ数年の実施状況は下記のとおりです。
開催回 | 開催日 | 開催方式 |
第25回 Mate2019 | 2019年01月29日(火)~30日(水) |
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第26回 Mate2020 | 2020年01月28日(火)~29日(水) |
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第27回 Mate2021 | 2021年02月02日(火)~15日(月) | オンデマンド方式 |
第28回 Mate2022 | 2022年02月01日(火)~14日(月) | オンデマンド方式 2月3日のみオンライン質疑応答実施 |
第29回 Mate2023 | 2023年01月24日(火)~25日(水) | |
第30回 Mate2024 | 2024年01月23日(火)~24日(水) | |
第31回 Mate2025 | 2025年01月28日(火)~29日(水) |
<Mateシンポジウム賞について>
Mateではシンポジウム賞として、溶接学会より「優秀論文賞」「奨励賞」の2つの賞を贈呈しています。
開催日2日目の閉会式にて表彰式を実施しております。
受賞者には、マイクロ接合研究委員会第1回目委員会にて受賞記念講演をお願いしております。
今まで各賞を受賞された方々を掲載しています(敬称略)
様々な活動
<全国大会フォーラム> 4年に1度輪番制にて担当
開催年 | 開催地 | テーマ |
2014年春季全国大会 | 東京 | スモールスケール接合・加工の現状と今後の展開 |
2018年春季全国大会 | 東京 | マイクロスケールの評価・解析手法の最新動向 |
2022年秋季全国大会 | 島根 | 極短時間接合・加⼯の最前線 |
<溶接工学専門講座> 8年に1度輪番制にて担当
開催日 | 開催地 | テーマ |
2020年11月17日 | 東京 | ナノ・マイクロ接合における材料・プロセスと微少領域の評価法 |
幹事・所属会社
幹事は委員会の様々な運営をはじめ、専門分野にあわせた4つのグループ編成により定例委員会のプログラムを選定しています。
所属50音順(敬称略)
1 | 委員長 | 大阪大学 | 福本 |
2 | 副委員長 | 群馬大学 | 小山 |
3 | 副委員長 | 東京ブレイズ(株) | 瀬知 |
4 | 幹事 | 大阪大学 | 岩田 |
5 | 幹事 | 大阪大学 | 小椋 |
6 | 幹事 | 大阪大学 | 神原 |
7 | 幹事 | 大阪大学 | 佐野 |
8 | 幹事 | 大阪大学 | 西川 |
9 | 幹事 | 岡山大学 | 岡本 |
10 | 幹事 | 神戸市立工業高等専門学校 | 朝倉 |
11 | 幹事 | (株)タムラ製作所 | 小野木 |
12 | 幹事 | 超音波工業(株) | 濱田 |
13 | 幹事 | 公益財団法人 富山県新世紀産業機構 | 冨田 |
14 | 幹事 | 日本製鉄(株) | 宇野 |
15 | 幹事 | (株)日立製作所 | 加藤 |
16 | 幹事 | 富士電機(株) | 木下 |
17 | 幹事 | 三菱電機(株) | 中島 |
50音順(敬称略)
荒川化学工業(株) | 日本アビオニクス(株) |
オリエンタルモーター(株) | 日本アルミット(株) |
(株)神戸製鋼所 | (株)ニホンゲンマ |
(株)島津製作所 | 日本製鉄(株) |
千住金属工業(株) | (株)日本スペリア社 |
田中貴金属工業(株) | 日本精工(株) |
(株)タムラ製作所 | (株)日本フィラーメタルズ |
超音波工業(株) | (株)プロテリアル金属 |
(株)デンソー | (株)日立製作所 |
東京ブレイズ(株) | 富士電機(株) |
東芝デバイス&ストレージ(株) | マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン(株) |
日産自動車(株) | (株)村田製作所 |
日鉄テクノロジー(株) | 三菱電機(株) |
日東制機(株) | (株)ヨコオ |
マイクロ接合研究委員会は会員制のクローズドの委員会です。
ご興味のある方は是非ご参加お待ちしております。会員はいつでも募集しております。